これは東京タワー裾の陸橋より。
まるで雪の夜のように光が集まって来た一枚。
捉えどころのないテールランプの軌跡。「誰もいない行進」みたいな夜。ぽつぽつと何かを探し続けているようなビルの窓光り。
一度見せつけられた世界に舞い戻ったような印象を受けてしまいます。もう、確かに、通り過ぎたはずなのに、まだまだそれはボクを逃さないぞっといった気概を押し付けられているような心地にさせられます。
いつか必ず来る「東京タワー」に怯えてしまうのも生きているからなのでしょう。
もっと丁寧に生きていきたい。どんなに辛いアオでも見逃さないように。
昨日食べたヤキトリが幸せだった。そんなことです。
koko Mänty (kissa) 成重松樹