全国の美容師は“明るさ”のために

この度の東北地方太平洋沖地震の被災地の皆様、そして、そのかなしみの染み渡る日本中の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

今回の件では、発言を控えさせていただいた方がいいかとも考えましたが、一社会人として、皆様に生かされている身として、むしろ発言すべきだと至り、今回のブログとなります。

日本中の方と同じく、私にできることは何か、と深く考えました。

ボクにできることは、やはり髪を切るということです。

しかし、美容室の神髄はそこだけではないと考えています。

髪を切り、新たに生まれ変われる場所でもあり、何より、日常というものをより日常として、共有したり、またあえて浮き彫りにしたりできる場所だとも思います。それはあくまで、一方的なこちら側の意見かもしれません。

しかし、ボクはその可能性を日々模索しながらこの仕事に携わらせていただいています。

今、ボクらにできること。それは、日常をこれまで通り共有させていただくということ。日常に生かされている私ども美容師としては、それがもっとも自分らしい原理だと考えます。しかし、必ず、僕たちの繰り返す日常が明るい未来に繋がっているということを堅く信じ、日々丁寧に生きていきます。

或る方がいっていました。

システムに生かされているのではない。システムは人間が作ったものである。人間がシステムを活かすのである。

私たちの日々は、必ず未来への貢献となることを信じて顔晴ります。

少し心が落ち着いたら髪を切りに行ってみて下さい。節電のため店内はまだ暗いかもしれませんが、きっとスタッフの方々はより一層明るい笑顔でお待ちしているはずです。

全国の美容師は、“明るさ”のために、顔晴ります。

koko Mänty (kissa)       成重松樹

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