食べるときは笑っていよう

あけましておめでとうございます。

2011年が遂に始まりました。

昨年中は、皆様には本当に多くのタフな力をいただき、大変お世話になりました。

本年も温かい目でお見守りいただければと思います。

年末年始は、お休みをいただき、おかげさまで故郷にてゆっくりさせていただきました。

上部写真は、実家の前より海岸線を撮ったものです。実家の海は遠浅の海岸になっていて、(写真は夜ですが)夕陽がまた、まるで観たことの無い情景に包まれるのです。

また乾燥した冬の空には、信じられないぐらいの無数の宇宙の記憶が瞬いていました。

父と詣でた二人っきりの神社道中には、絵に描いたような流れ星にも出会いました。

そしてとにかく心躍らされたのがこの雪です。(ちなみにこれはカラー写真です)

飛行機から降り立てば、そこは一面銀世界でした。とにかく寒くて、久しぶりに冬というものを体感した心地です。

九州であるはずなのに、すべてが何かあべこべに進み始めている疑心を抱かずにはいられません。

しかし、記憶を辿ってみれば、子供時分の冬はこういう厳しいものだった気がします。毎朝バケツには氷が張っていたし、踏むのが心地よい霜柱も立っていた。

なんだか、大人になっていく途中で、感謝する間もなく、当たり前をすり替えられたのではないかと思わずにはいられないのです。

それにしても、その『白』は不思議で、これまで教えられてきた白というものが、まるで嘘であるかのように白いのです。これがきっと、人が観ることのできる数少ない白のうちの一つなのでしょう。

そして、今回帰郷の最大の理由。母の還暦祝い、祖母の数えの米寿です。

会場は、湯布院の「四季庵」。

建物は、確か二百年越え。

自然の力がぐっと近くなるのも、田舎の魅力です。

写真中央が米寿を迎える祖母ウメカさんです。左手にちらっと見えるのが母です。

ここは地鶏料理をもてなしてくれるのですが、本当にうまい。

美味しいものを食べる時ほど、生きてて良かったなと思います。食べる時ぐらいは笑っていようと、昔誰かが書いていました。

多分美味しい顔の父。

締めはやはり露天風呂。ボク一人の貸し切りでした。

雪とのコントラストが最高でした。暖まる体とは別に、顔にそよぐ冷ややかな風。目をつぶると、夕暮れ時のススキの草原に顔だけがぽっかりと浮いていて、黄金の風を浴びているような心地に浸れました。

今回は食事だけだったのですが宿泊もかなり安いようで、各部屋には露天が付いているようです。おすすめです。皆さんも湯布院にお越しの際は是非。

これは東京に戻る際の航空写真。東京湾近海です。

どこにでも自然の逞しさは存在していて、ボクらがそれにキヅクかどうかなのでしょう。

田舎では単に情報に惑わされず、確かなホンモノに気付けるのかもしれません。

変わっているのは自然なのではなく、僕らの一方的さなのかもしれませんね。

彼方水平線を観ていると、やはり地球は丸く、一切が地球であることが痛烈に共感できます。ボクもこの丸みなのです。

嘘みたいじゃありませんか?こんなことが毎日、ボクらの頭上を描いているのです。嫉妬してしまう描写です。忘れないでいたい。

ボクとテトin実家。

テトinバス

ということで、長々と今回の旅?の記録でした。

今回はいろんなことを感じる正月でした。

本当に、すべてに感謝です。

今年も、これからも、末永くよろしくお願い致します。

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