本年も終わりを迎えようとしています。
どうしてもこの時分、少し悲しい気持ちになります。
きっと概念的に永遠に訪れる未来よりも、二度と戻れない過去に思いが傾倒してしまうのは仕方の無いことなのかもしれませんね。
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年の瀬最後の仕事として、近隣のコインランドリーにて、跡形も無く、タオルとクロス、ブランケットをグルグルと力強く洗ってきました。
回る乾燥機を観ていると、昔どこの遊園地にもあった(今はわからない)びっくり箱を思い出す。
ボクが回っているのか、部屋が回っているのかわからなくなるのだ。
次第に膨らんで行く、タオルやブランケット。香る柔軟剤の匂い。取り忘れた硬貨の不定期なダンスのリズム。そのどれもがランドリーを暖めて行く。
読書をするには十分な場所です。一時間ちょっと、必須行為ではあるのだが、とても充実した時間。ボクのお気に入りになりそうです。
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そこで気になったのが、乾燥機の注意書き。
「人や動物を入れないで下さい。非常に危険です。」
やはり、自分の想像力のリアルさにツバを飲んでしまうわけですが、何よりも、
それを念のため書かなくてはいけない社会性に、いちいち驚いてしまうのです。
「私どもはしっかり書いておりましたから…」
この高度資本主義社会では、やはり管理しきれない部分が数多く発生してしまっていて、そして取り残されて行くのでしょう。
そんなことを、つい考えてしまいました。
奥深く、ある意味悠久なる時を重ねるランドリー。
その暖かさは、ボクを床しい心地にしてくれる。
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本年は大変多くの方に力をいただきました。
皆々様、本当にありがとうございました。感謝してもしきれません。
この感謝の気持ちを、きっとkoko Mäntyを通して返して行きます。
まだまだ至らぬことも数多くあることと思いますが、日々精進して行きますので、これからも温かい目でお見守りいただけますと幸いです。
来年もよろしくお願い致します。
また、年末は30日まで、新年は5日水曜14時からの営業となりますのでよろしくお願い致します。
最後に、いい光に包まれて、明日をみるテトで締めさせていただきます。