バス停で漂った誰かの香水

空の空。

青の青。

この空は、どこまでも続いています。

いつも違う表情を浮かべる。

でも、空は空。

蒼、群青、水色、黄色、赤、おおよそ虹色。全てで空色。

まるで僕らのよう。

今日は、ずっと空見上げて歩いてました。

まだ、空は低く、夏空ですが、今日はなんだか淋しげで、少し秋が顔を出し始めた気がします。

秋が一番好きです。

上京したときは春なのだけど、あの頃を思い出す。

何でもできる気がします。とても哀しくなるのだけども、どこまでも行ける気がするのです。

バス停で漂った誰かの香水も、秋の香りのような気がしました。

まるで子供になった気分。

秋の空を見ると思い出す。

この空の向こうには、僕の、大好きなおばちゃんがいます。

ばあちゃんがいるから、今の僕がいる。

生物学的にはもちろんそうなんだけど、何より僕の内側を創った人。

今の僕が在るのは、全てばあちゃんのおかげ。モノを作ることも、モノを感じることも、思いやることも、すべてばあちゃんにもらった。

不十分なことは山ほど有るけど、そこの部分は、今まで出合ってきたたくさんの素敵な仲間達に補ってもらってる。

これもきっとばあちゃんのおかげ。

ばあちゃんが、出合うために残しといてくれたのかもしれない。

そんなばあちゃんに僕はまだ何も恩返しできていない。

だから、ばあちゃん、顔晴ります!

また笑い合って逢えるように。

空の話でした。

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