夫婦は14年の歳月を重ね

“WELCOME”

これは、お休みをいただいて参列させていただいた友人の結婚式にて、例の「深遠J」と作ったウェルカムボード。

やはり、作ることがとても楽しかった。誰かの手に渡り、自分のものではなくなる瞬間に物事は完成するんじゃないかという感動も味わえた。何より、それが大切な仲間のためともなるとその幸福も一入だ。

これが作業中の一枚。稚拙な感想だが、こういう時間がとても楽しかった。

その間に集まった仲間たち、その多くが今は東京で生活をしているため、このように故郷で一堂に会すのは高校卒業後初めてかもしれない。それが何だか、田舎の穏やかな時間の流れの助けもあって、幸福と哀愁を漂わせた。太陽の光が、いちいち意味を持ち、その空間、事物、会話の声にすら、隅々に行き届いているのが感じられた。とてもゆっくり流れる時間。すべてが祝祭的だった。かつてない優しさが辺りを包み、刈り取られた菜の花畑ですら、それを伝えるには必要不可欠なように感じられた。

彼女は確かな祝祭的白いヴェールに包まれて、今まさに幸福の象徴として、かつてより多分に愛されたその手から、新たな愛の手に引き継がれた。空間は福音で満たされる。儀式的なその一所作、一所作の中に人間の濃厚なまでの人生の重みを感じ入る。

夫婦は14年の歳月を重ね、この日幸福の白を纏った。まるですべてが彼らのために用意されている。そんな結婚式だった。

(会場も素敵でした。)

(式中、壊滅的に分離してしまったレンズのため、写りはスーパーマニュアル的、悪しからず。。)

二次会で、サプライズ的に読まれた両家の母からの手紙は、親もまた一人の人間であることを改めて感じさせられた。

僕たちは、あらゆるものを引き継いで、ようやく今ここ、今ここにいれるんだという幸福。

何物にも代えられない夕陽と、満月と、花火でした。

長い間お休みいただき皆様にはご迷惑おかけしました。さらにパワーアップして戻ってきましたので、是非ご予約下さい!今月は定休日なく営業しておりますのでよろしくお願いします。

koko Mänty (kissa)                   成重松樹

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