太陽と地球と月

先日、懐かしい友が訪ねて来た。

上京したてのころ、僕は寮に入っていた。その時の二つ隣の部屋がその彼だった。僕は美容師、彼は写真家。それぞれに、或るぶれないものを感じながら 接していたと思う。決して口多く話し合う間柄ではないが、七年ぶりに再会した今でもそのいい意味での距離感は変わっていないと感じた。

確かに内に秘める情熱的指針には何らかの変化は及んでいると思う(実際僕は世界的なヘアメイクになるためにっていうのを模索していた。しかし日々こ の美容界に触れ合っていく中で、この世界の可能性、素晴らしさに気付かせてもらった。)。日々そういった情熱というものは更新されていくものだと思うし、 ものの考え方だって変わってゆく。前回はこう発言したからと、臆病になって発言に規制をかける必要はないし、「ああ、あいつ変わったな」っていうのも恥じ ることではないと僕は思っている。むしろ、そうすべき時にさらけ出せることの方が、自身がぶれていない、変わってないということに近い気がするのだ。自分 を纏う空気のようなものが日々更新され【変わってゆく】、まるで細胞が次々に生まれ変わるように。10年前の細胞なんて、もう僕の何処を見ても見当たらな いかもしれない。しかし、僕は僕のままだ。変わらない部分があるからこそ、それを初めて確認することができる。何を変えないのかその選択はなかなか深遠な 部分に関わってくる。

そのようなてこでも動かない彼の情熱は感じれた。特にこれといった会話をしたわけではないが、それはまるでにじみ出ていた。心地よい再会。彼とはまた人生の交差点で出会う気がする。こういう嬉しい再会は過去と現在と未来を同時に運んできてくれる。

太陽と地球と月。

koko Mänty (kissa)     成重松樹

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