サクラと野球少年

空間のあるべき姿としての調子を整えるために、いつものようにいつものスイッチをまずオンにする。これでまず、よし、と今日が始まっていく。機械の方もそれで、ごごご、といかにも機械らしい音をあげながら命を吹き返し、いつもの万全へと自らを追い込んでいるように見える。そして外では、新年度に致命的な理由を模索しながら、学生服に野球帽という出で立ちで、野球少年(おそらくは)は、このいつもの坂を、桜とともに今日も登っていく。

知る人ぞ知るかむろ坂の桜たちも、今や七、八分咲き。今週末にはうまくいけば満開の見頃を迎えそうです。この坂の道は少し狭いぐらいなので、桜のトンネルみたいでとても気持ちがよいですよ。

近くには林試の森公園もあり、ここも隠れスポット。休日に向かわれるのも大変おすすめです。とにかくいろんな種類の樹木たちが迎えてくれますよ。

桜は、いろんな物事を思い起こさせてくれます。楽しいことも辛いことも。ただそれを感じれること、感じさせれることを知っている僕たちはとても仕合せだと思います。やはり多分に含みを持って生きることは辛いことのように感じますが、それは人を大きくしてくれるものなのかもしれません。

丁寧に、タフに。

最後に、満開時のかむろ坂の写真を一枚。

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