これは、今日、小さな女の子がボクのために折ってくれました。
とても可愛いダイダイとアオ。
とても可愛い番いの瞳。
今日、女の子はクーピーのような黄色いので星を沢山描いていました。
どれが一番キレイ?
次は?
次々に、何度もママやボクに訊くのでした。
あの小さな瞬きに、ヒトはいつから黄色を抱いたのでしょうか。
彼女は最後に、自分の生み出した宇宙からオリオン座を見出し、教えてくれました。
誰もが心奪われる、あの星の出鱈目の奇跡に彼女もまた魅了され、引き継ぐ意志のように選び出したのです。
私は愚かにも、彼女にうまく星を描く手立てを教えました。彼女はそれをすぐに理解し、星をうまく描くようになりました。
しかし、私は少し後悔してしまいました。
そもそも星に決まったカタチなどないのに、私は一体何を教えたというのだ。“うまい”ってなんだろう。彼女の星は既に十分に輝いていたのではないだろうか。
知らず知らずのうちに、どうやら凝り固まっている自分に気が付きました。
私が幼稚園児だった頃、太陽を、16色のクレヨンの中から必死に選んだダイダイで描きました。先生がそれを、真っ赤なそれで塗り潰したことを思い出したのです。
いつの間にか、そういった行為を繰り返して来たのかもしれません。
もっと柔軟にならなくては。これはとても深遠な部分に繋がっていそう。そう思わされた“今日”という日。
柔軟と言えばもう一つ。
koko Mäntyのトイレのドアがとても柔軟になりました。
タダシステム(格ステム)の導入です。
(格ステム)
これがタダシステムの心臓。見えにくいですが、滑車上の支柱がミソ。
これは長野の鉄工所の格くん(koko Mänty 階段を作ってくれたのも彼)が作ってくれました。ありがとう。
そもそも(あくまでも)自動ドアシステムは、作戦名「紅」のもと、かの棟梁が思案した「松本システム」が礎です。時間の流れの中で生まれ続ける合作。まるでイキモノのような場所なのです、koko Mäntyは。
とにかくあの重かったドアが、まるまる「さっくり」と言う擬音(もはやギオンの濁点すら邪魔なくらい)が当てはまってしまうものになったのです。
この快感と言ったらない。是非一度試しに来て下さい。そのためだけでも!!コーヒーぐらいは出します。
koko Mänty (kissa) 成重松樹