不動前ノススメ -コーヒーローストブラン-

お気に入りのカレー屋と、お気に入りのコーヒー屋と、お気に入りのドーナツ屋を持つというのは随分幸せなことのように思う。それが暮らしをとても豊かで逞しくしいものにしてくれているような気がするのだ。

ZIP機能の付いたポリエチレン製の袋を開くと、そこにはさらにぱりぱりと銀色に輝く袋が入っている。一瞬のうちにあたりにどうしようもないほどの“衝動”が香り立つ。その正体は銀色の中にある。コーヒー豆だ。これは特別なコーヒー豆だ。僕のお気に入りなのだから。そこにお湯を注げば濃厚な香りと濃厚な一滴一滴がダンスステップをうまく踏む。部屋中が甘く満たされる。

良いものに出会うと長く使いたくなるものだ。それで今日は皆さんに僕のお気に入りのコーヒー豆屋さんをご紹介させていただきたいと思う。場所はkoko Mäntyからもう少し坂(かむろ坂)をのぼり、一つ目の信号を左に曲がってまっすぐ歩くと直にわかるはずだ。少し歩いていると空気が段々とても独特の甘さを抱くのだ。お店の名前は「Coffee Roast brun」。丁寧で優しい物腰の女性店主が迎えてくれる。細かい質問にも答えてもらえるし、コーヒーのことが分からなくても大丈夫、こういった感じのといった雰囲気でもしっかり応えて下さるのだ。注文時からの焙煎となり(店内はやはり甘い香りが芳ばしい。まるでミツバチの気分に浸れる。)、待っている間はサービスでおすすめの一杯がいただける。甘い香りに囲まれて飲む一杯はまさしく至福だ。僕が淹れたのより遥かに美味しいので、おかしいなあ、と思いながら勉強になる。クッキーなどの手作りお菓子も少し売っていて、身体にとても親切で美味しい、これもかなりおすすめ。

koko Mäntyでは、もちろん「Coffee Roast brun」の豆を使わせていただいています。待ち時間に是非コーヒーを楽しんでいただければと思います(腕は未熟ですが。。)。お気に召しましたら帰りにちょっとお寄りになってみてはいかがでしょうか。これからも末永くお付き合いさせていただきたい、そういったお店の一つです。

koko Mänty (kissa)    成重 松樹

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